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くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
《野心》がありすぎて問題。口の悪い主人公の強すぎる野心とこだわりが災い。根に持つ、決して忘れることのない悔しさが行動原理になりながらうまく行かない。
今やオスカー監督で作る作品も厳かな感じのする(『キャッツ』は忘れて!)トム・フーパー監督の英国スピリットあふれた劇中文字情報多めな初期(?)作品。…と言ってもアカデミー賞受賞した『英国王のスピーチ』(2010)の前年らしく、実際この監督らしい画作りは本作でも大いに堪能でき、主人公の置かれた状況などを際立たせている。キャラクター性格こそはまるで違っても不思議と共通する部分も。
《友情》生涯かけて誓う。その実在の名将ブライアン・クラフを演じるマイケル・シーンがノリノリで、その右腕・相棒役ティモシー・スポールの温和な感じも主人公と対を成すように効果的。"喧嘩するほど…"じゃないけど、やっぱりそう易易とは切れることのない友情・腐れ縁(ex.『ロケットマン』)。我が強すぎるのも考えもの?他人事じゃない。付きまとう前任の監督の影、選手たちとの衝突・対立関係。そのまま石頭のクソバカ野郎になりさがるか、全面的に謝罪するか。素敵だった。

勝手に関連作『マネーボール』

JULY 1974
There's only one obvious choice... 今まで選手は不幸だった悪い王者。同等だ!今日の仕事は?見るところ選手と監督の相互理解の欠けている。物語を締めるお決まりの文句、"ジ・エンド"。どうかベイビー、仲直りを
たまには彼に聞いても?お喋りなので
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