てぃだ

宋家の三姉妹のてぃだのレビュー・感想・評価

宋家の三姉妹(1997年製作の映画)
3.3
祝!ミシェル・ヨー
アカデミー賞受賞ということで。

アジア人俳優で米アカデミー賞を取る人が
いるとしたら
マギー・チャンかチャン・ツィィーか
(男であればトニー・レオンか
ソン・ガンホか)


とか思ってたのでヨーは
結構意外だったんだけど
でもまぁ007のボンドガールだったり
ハリウッド作への出演も割と多いし
ヨーで意外でもないのか。

昔から何かと人気がある
姉妹もの。
(といっても何故か3人以上)
道端なんとか姉妹ではないが←をい

それこそ古くは
オースティンの「高慢と偏見」
オルコットの「若草物語」
谷崎潤一郎の「細雪」から
「海街diary」あたりまで
何だか語り継がれてきた感のある
人気ジャンルだけど

こちらは
まさか実在した方々とは。

とはいえ姉妹ものはやはり
皆平等に
見せ場があるということは
まぁあんまりなく


どうしてもぴょこりんと
目立つ役者が出てしまうのが
辛いものだけど


今回は完全に次女の
マギー・チャン
(たぶん当時のネームバリュー的な
問題もあったのかも)


そもそも役柄があの孫文の妻。
革命で夫とお腹の子供まで失う。
黙ってたって
どうしたってドラマチックに
ならないはずがない。

三女もあの蒋介石の妻で
(てか三女役の役者さん誰?
しらねー)
ちょくちょく蒋介石とチャンが
歪み合う展開とかあり
蒋介石が
「家族だから殺せない」とか
堂々とディナーの場で言って
悔しがったりみたいになかなかドラマが
用意されている
(孫文は中国のリンカーンだけど
蒋介石は中国のナポレオンにすぎない
みたいな解釈?例え?はなかなか
興味深く聞いてた)

が1番パッとしないのは残念ながら
長女のヨー。

「金を愛した女」
という語り口もなかなか酷いと思うけど
とにかく大富豪の家に嫁いだ
ってぐらいしか正直特徴がなく

別に金が好きで好きでたまらなく
博打とかにも走った破壊的なダメ女
というような破壊力がある訳でもなく


歪み合う妹たち家族を
「まぁまぁ」と宥めるみたいな
それだけ的な可哀想な役柄。
最後だけ金を使った見せ場?が
用意されてるもののこれだけじゃあ
なんかどいひ。

ワダエミの衣装など
見てる分には大河ドラマ感あって
そんなに飽きないけど
まぁ確かに日本が攻めてきてるのに
党内で揉めてるのはやっぱり
素人目で見ても
何してんの?な感じはあった。

「革命は愛であり、愛もまた革命である」
てぃだ

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