山椒大夫の作品情報・感想・評価

「山椒大夫」に投稿された感想・評価

Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

5.0
「山椒大夫」
54年日本映画は極上な作品のオンパレードだ。本作はヴェネツィアに七人の侍と出品され2作とも銀獅子を受賞した傑作で溝口に関してはヴェネ3年連続受賞と言う快挙を成し遂げた。物語は人買いに攫われ売られる兄妹の話だ。CG時代に突入した今の日本映画でこの様な映画が誕生する事はない。正に傑作だ。
‪冒頭、森に歩く母と兄妹ら。夜露を凌ぐ場所。第二の名を与えられる兄妹。観音像、盲目、海、竹林道、炎上、焼印…本作を始めて知ったのは中島みゆきの夜会の一つ夜物語~本家・今晩屋である。彼女の表現力に魅力され厨子王、安寿の物語を知り、この山椒大夫に辿り着き、雨月、近松、残菊と溝‬‪口の傑作を見る様になったのは今から9年前の事だ。物語は原作と違い姉弟から兄妹に変更されてる。兄妹が人買に攫われ鬼の如く酷い仕打、労働をさせる長者の下で働く兄妹を描く。近代日本文学の傑出した作品は、三年連続でヴェネツィアで賞に輝き、世界に通用する日本映画を広めた素晴らしい作品だが、‬ ‪本作の様な多額の資金を集め製作された時代と今の若手のPVの様な物が多い今日の日本映画界では再現不可能としみじみ思う。この過酷で厳しいリアリズムの中に人間は歓楽的な人生を歩む事は難しいと感じ、それは監督の他作品を観ても分かる。世界一流の溝口組の撮影、音楽、美術、衣装、照明と前作 雨月物‬語と変らず、役者大女優、田中絹代を始め花柳喜章、今も存命の香川京子に去年亡くなられた津川雅彦と全てが一流…正に森羅万象である。未だ嘗てこれ程感動した作品は無かったし親子で旅人し彼等の人生が激変する物語に胸が抉られる思いだ。あの山紫水明の地で光輝に空、海を撮った終盤は芸術の頂点である‬。
もう溝口氏嫌い!
テー

テーの感想・評価

4.5

悲劇は全然好きじゃないし、時代劇も好きじゃないけど、
さすがに泣いた…

何回も観たいとは思わないけど、
最後の浜辺のシーンは美しかったし、理不尽な結末ではないからそこだけが救いだったな…。
とことん悲しいです。ストーリーはもちろん知っていましたが、映画ではもっと悲しいお話になって いました。

音楽がまた寂しく悲しい。

古典がここまで息吹きを得るとは、溝口監督とは凄いですね。

今まで昔の邦画は黒澤監督か小津監督しか知らなくて、なんで今まで溝口監督の作品を観てこなかったのか、損していたんですね。

いやー良かったです。日本映画を味わいました。
notitle

notitleの感想・評価

4.5
森鴎外の『山椒大夫』。原作と比べると姉弟の設定違ったり、かなりサラッとしてたりするものの、そんなものを圧倒的に上回る美しさに、息を呑む。ずっと、みてられる。人間、儚くも強い。強くも儚い。生きていることが、申し訳なく、恐れ多い気持ちになる。
超いい。泣ける。厨子王アンジュ。映像もいい。
sugi

sugiの感想・評価

3.4
ジャケ借りしたら、
とんでもねぇ地獄絵図が待っていた

入水シーンの美しさよ…
入水シーンの美しさと余韻。
子を想う母の悲しい歌。

何より、心理や背景を言葉でなく演技で現す名演とカメラワーク。
溝口映画の絵の美しさ、奥行きはもう毎度のことではあるが、何を見せるか見せないかも洗練されてて、欠点がない。素晴らしすぎる。
いしが

いしがの感想・評価

2.5
どんなに映画として素晴らしくても流石に胸糞過ぎてなあ…
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