山椒大夫の作品情報・感想・評価・動画配信

「山椒大夫」に投稿された感想・評価

JunkiYoda

JunkiYodaの感想・評価

4.0
映画全てのカットにおいて画角の構成が綺麗すぎ。ラストカットのカメラアングル。演技も素敵。
まこと

まことの感想・評価

3.5
森鴎外原作
原作小学生のとき読んだ
額に焼き印されるのがトラウマだった
額に焼き印されたのが観音さまの力で消えるみたいな描写あったはずだけど映画にはなかった
安寿のシーンといいラストといい切ない
どんな世の中でも情が大切で それが根本にあって世の中は動いてほしい
昔は山椒大夫は悪いボス的に思ってたけど今みると中間管理職だね
美しく静かででも力強い白黒映画
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんなにずっと泣きながら観た映画は今のところ数本に満たないと思う。

あまりにも悲惨な人生である。
全く罪のない人々が、社会の闇に呑み込まれて這いつくばって生きていかなければならないなんて。
目を覆いたくなるような惨劇の連続を見せられ続けるが、そこでも呼応・反応する演技の素晴らしさと幻想的な映像美はさすがである。


「人は慈悲の心を失っては人ではないぞ」
「幸せに隔てがあってはならない」
この父の教えをどんな苦境のときも忘れなかった安寿と、それを忘れかけていたものの彼女に説き伏せられて思い出した厨子王。
この二人を支えた山椒大夫の息子の太郎が、道標のようであった。

竹やぶの外から覗き込むような構図が美しい。
薄暗い安寿の後ろ姿のシルエットからもう嫌な予感がしたけれど、心苦しいと同時に、このショットがあまりにも美しかった。
女性が拝んでいたような、湖に入水した安寿はまさに観音さまだった。

厨子王が、なんとか自分の身分を明かして直訴する場面が印象的。
彼が声枯れるまで懇願する必死さと、屋敷の長い廊下を歩いている者たちの動きを、余すことなく映している。
まさにワンシーン・ワンショットが効いている場面の一つと言えるだろう。

神仏がずっと見守っていて、最後にはやっと救ってくれたと確信できるようなラストである。
海を渡った母の子を思う歌によって、とうとう彼らが結び付けられる。
どんなに人々から馬鹿にされ続けても信じ続けた母玉木は、当時の気高き面影さえ消えかかっている。
それでも厨子王の持っていた代々伝わるあの観音像を、もう目を見えない玉木が感触だけで認識し我に返る、その瞬間に涙せずにはいられない。
話し方もそれまで荒々しかったのに、あの頃の玉木の気品ある話し方に変わる。

辛いことに見舞われ続けたゆえに、社会や人間に対して心が荒んでしまうのは、ごく自然なことだと思う。
それでも慈悲の心を貫き、その上社会を少しでも良い方向へもっていった厨子王の信念は希望であったが、その過程で犠牲になってしまったものに対する悲劇があまりにもショッキングで、観終わってから何日も引きずってしまった。

溝口のその冷徹な視点はもとより、人物たちの生々しい反射し合う演技や、長回しによる感情などの持続性を高める効果のおかげで、この悲劇がより深みを帯びているのだと思う。
未々

未々の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスター監督が言っていたので

無駄なシーンがない
どの場面も境遇の説明になるから飽きない
辛いものは分かりやすいし見易いのかなと思う

父が厨子王と安寿のことを思って歌っていたのがさ…

"死ななきゃ仕事はやめられないんだ"、つらい
でも厨子王が救ってあげられて良かった
それも父の教えを信じて貫いたから…
全体的に悲しいけれど真っ当に報われるのが優しい、平安末期での社会のシステムの仕方なさの中にしては万々歳な結果なのでは

最初厨子王のこと女の子だと思っちゃった
パッケージは安寿のシーン
初の溝口健二作品
観始めてびっくりした。セリフが聞き取りやすいことに。
古い日本映画って言葉の言い回しが独特だったり時代特有の単語が多かったり、後は音質の問題もあって聞き取りにくいイメージがあったけど、今の時代に生きてても全く違和感ない会話ばかりで安心した。

あと、純粋に話が面白いです。原作読んでないからどうなるんだろうと気になって仕方なかった。
基本的には悲劇なんだけどその中にある小さな慈悲に救われる。人に情けをかけることが無法ならそんな世界は滅んでしまえばいい
にしてもこのジャケット、観終わってからだとめっちゃ鳥肌立つ場面やな..
E

Eの感想・評価

4.5
原作は森鷗外。
ラストシーンは圧巻でした。
JTK

JTKの感想・評価

4.8
20代後半にシネマスコーレで観て以来約30年ぶりの鑑賞。

優れた映画って、すーっと自然に入ってくる。
コトバは補強にすぎず、まずもって絵(=映像)でわからせる。
映像の説得力が桁違いに凄い。

この映画で描かれるのは、壮絶な、ものの哀れ、や、諸行無常。観てて胸が痛む。
でも、その描かれ方はひたすら美しい。

やはり凄いわ、溝口健二。
Aiko

Aikoの感想・評価

4.6
厨子王が関白に問う「人を哀れみ慈しんだことが無法なのでございましょうか」あたりから涙腺が壊れてめそめそ泣いた。

モノクロが必然と思える構図や色の美しさ。
日本家屋や寺って白黒に映えるなあ...
>|