小津安二郎は無機質な繰り返しの中に一滴の情緒を垂らした感じがしたが、溝口の場合は情緒で何層にも塗り固めた印象を受けた。だから一つ一つ一つのシーンがとても印象的で詩的だった。レイアウトは雄大な自然を広…
>>続きを読む溝口健二の物語に対する意識も然ることながら、撮影監督・宮川一夫の腕が光る。
絵画的な奥行きを持たせる造形美・時制的な意味を持たせる機能美が同居するカメラワーク。
主人公の妹が湖に沈んでいくシーケ…
感情を抑え、知的で、選りすぐられた言葉で簡潔に綴る、森鴎外の短編小説「山椒大夫」。
鴎外の行間を、溝口監督が豊かな感性で読み取り、より哀しく、より美しく…叙事詩のように謳いあげています。
黒澤監督…
善の怨念
【溝口健二監督作品初観賞】
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を授かり、日本映画黄金期の無類ぶりを象徴する作品(と言われているらしい)。
最近ようやく50年代日本映画に手を出した私からす…
ジャケ写が良すぎるよ 安寿の入水シーンだけでもカラーで観たかった
大津波の被害を受けた村に住む海藻?を干してる人の演技が一番好きだった あの声だけでどれだけ心に傷を負ったか伝わってくる
なんで日…
このレビューはネタバレを含みます
どうして極悪非道な山椒大夫がタイトルなんだろう🤔
そして、逃げられたのにどうして安寿は死んでしまったんだろう🤔
70年近く前の映画なのに音声が聞き取りやすくてびっくり😳
とは言え言い回しに古典的な…
子供の頃に読んだ「安寿と厨子王」が「山椒大夫」の元ネタだとは知らなかった。
少し内容は変更していますが…
親と離され、兄妹は人身売買で過酷な労働に。
どこまでも残酷。悲惨。
でも、溝口健二監督が描…
安寿と厨子王の物語。子どもの頃に母親から簡単にあらすじを聞かされて、なんて可哀想なんだろうと思ったお話。
親子、兄妹に襲いかかる残酷な悲劇だけど、画面や劇伴の美しさで別離のワンシーンはとても尊いもの…