Yukiko

ブラック・ビューティー/黒馬物語のYukikoのレビュー・感想・評価

4.5
2018年9月30日
『ブラック・ビューティー/黒馬物語』 1994年製作
監督、デュウェイン・ダナム。

19世紀末のイギリス。
グレイ農場の馬小屋で美しい黒馬が誕生。
ブラック・ビューティーと名付けられた。
成長したブラック・ビューティーは調教され、ゴードン家の
使役として売られていく。
馬車馬や乗馬用としての仕事がない日は、他の馬や厩務員見習
い少年のジョーと広大な緑豊かな放牧地で楽しい時間を
過ごす。
しかし奥様の病気が悪化し、一家は郊外に引っ越すことに
なり、屋敷は売り払われた。
仲間の馬もそれぞれ売られ、ブラックビューティーと
ジンジャーの馬は一緒に伯爵家の馬車馬として売られていく。
大きな邸宅だが、伯爵夫人や他の人間に手厳しく扱われ、
ブラックビューティーは膝に怪我をし、辻馬車のジェリーに
売られていった。
ジェリーの家族は優しかったが、ジェリーが体調を崩し、
辻馬車を廃業することになった。
そして、又ブラックビューティーは売られていく……


この時代、交通手段は馬が主な時代で、乗馬用や馬車用、
重い荷物を引っ張る荷役用の馬として多用されていた頃。

二転三転と運命は転がっていき、ブラックビューティーの
運命は如何に!?という、人間の都合で売られていく馬の
運命、人間次第で良くも悪くも扱われ、邪険にされ、
そして怪我したり傷ついたり、果ては死んでいく運命…
それらを馬の目線から描いた映画です。
全ては馬が語っています。

馬の思う良い頃……とは、母と一緒に過ごした子馬の頃、
ジンジャーやジョーと過ごした草原を走り回った頃、
美しい音楽とともに、それらが度々映し出される。
Yukiko

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