usi

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XVのusiのレビュー・感想・評価

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)
3.0
基本的にゲームの販促映画だと思っていたんですが
思ったよりしっかり作られていてびっくりでした。
フルCG具合もよく出来ていたと思います。
なので途中から一本の映画として意識して観ました。
そうした場合…シナリオなどに中途半端さがあるのは特に で…どうなるの?の部分は「ゲームをやってね」があるから
どうしようないと思うので飲み込むにしても
全体的な印象として何とものめりこめない…
どこかこの世界というか作品から弾かれる印象がありました。
何だかんだいって結局何のつながりもない異世界のお話だからなのか?
とも思いましたがそれだとそういった作品もいっぱいあって
それら作品全部に違和感を覚えると言うわけでもなし…
では何だろう?キャラクター部分に共感できるとか魅力が欠けてるのか?
演出面でもフルCGで表現したと言うところ以外に
これぞ!!といった目新しさがなかったからか…
イマイチはっきりしないですが…やはりどうにも作品から疎外感を抱いてしまいます。
思うに色々な事をちょっと俯瞰から描きすぎたのかなと思わなくもないような…
もっとココを見て!!というところを強調して描けば
観やすかったのかな…とも感じます。
特に政治を動かす部分のキャラにフューチャーしすぎて
視聴者が注目してみる主人公の行動原理の表現が弱いと感じます。
主人公の行動で何故そこまで…の部分がほとんど描かれておらず
こいつはそういうやつだから、で納得させようとしてる風に見えますが
そこはちょっと描きが足りないんじゃ…と感じました。
そういった漠然とした違和感は感じたのですが
アイディアとか設定の部分は面白かったです。
国の崩壊具合も大抵外敵からのみの攻撃で滅びる事はなく
そこには内部からの裏切りが伴うと言うのもきっちり描かれていて
大筋文句無なかったです。
総括的には
美味しい材料をそろえたけど料理人がイマイチだった…という感じでしょうか
なので具材に振り回されないパワーをもった方が味付けをすれば
傑作になったかも…と思わずにはいられませんでした。
usi

usi