チッコーネ

暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよのチッコーネのレビュー・感想・評価

3.0
都市伝説を煽るような設定はやや無責任だが、体制に追い込まれる個人の孤立無援は、よく描かれている。

後半はロードムービーの体裁、トラニティアン演じる主人公と、いとも簡単に共鳴してしまうのはフィリップ・ノワレ演じるトマ。
ふたりの出逢いは運命的、トマの妻が自らのセックスを使い、引き離そうと画策するほど絆が強靭だ。

モリコーネの音楽は主に「恐るべき収容所で、知り過ぎた者たちがゆっくりと絶命していく」場面で物悲しく鳴り響く。