以前からアキ・カウリスマキ監督作品をもっと観たいと思っていましたが、多分U-NEXTで今までで一番作品が揃ってる状態なんじゃないかって思います。有名すぎるけど観たことなかった「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」はもしイマイチだったら出鼻をへし折られると思ってその次に古い今作を観てみました。
久しぶりのこの感じ、いいですね〜。ここまで監督作風を感じられる監督は他にはそう多くないですよね。それにしてもジャン=ピエール・レオの何もない中年男性役、ハマりすぎてて面白いと同時に可哀想。偶然出会ったマージ・クラーク演じるヒロインと恋に落ちそれまで死にたいと思ってヒットマンまで雇って死のうとしていた主人公が生きたいと思う様になり自分で雇ったキラーから逃げ回るという何とも間抜けだけど怖い展開に。ヒロインが遠くから見ると美人だけどクロースアップになると意外と老けてる感じも逆にいいなって思いました。ネタバレはしませんけどやっぱりカウリスマキ監督は優しいなって思いました。ポーカーフェースでヘンテコなヨーロッパ人が実は優しいっていう感じが好きです。
