【人生は後ろには進まない】
アキ・カウリスマキ監督×ジャン=ピエール・レオ主演のオフビートコメディ作品
〈あらすじ〉
長年勤めた職場を追われ、家族も恋人もなく、人生に絶望したアンリは、自殺を試みるもうまくいかず、思い余ってプロの殺し屋コントラクト・キラーに自分の殺しを依頼する。が、その直後、アンリは花売り娘のマーガレットと恋に落ちてしまい...。
〈所感〉
実家のような安心感のアキ・カウリスマキ監督作品。やはり、持ち味のオフビートな展開と無機質な画作りが印象的だが、本作特有の良さというのはそこまで伝わらず。「木は落ち葉を嘆くかしら」「人生は後ろには進まない」といった台詞が印象に残った。殺し屋に自分を殺してくれと頼むジャン=ピエール・レオ演じる主人公だったが、恋によって救われ、ハッピーエンドもそれなりに。ハンバーガー屋のシーンが好き。