水のまち

コントラクト・キラーの水のまちのレビュー・感想・評価

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
4.1
15年勤めた会社に突如解雇を告げられた男が、殺し屋に自分の写真を差し出し依頼する。

この馬鹿げたノワールが、生きる意味を教えてくれるのだから、なんと素晴らしいことか。そもそも、人は“生きている”のではない、“生かされている”のだ。と、絶望を書いたかのような顔をして、どこまでも滑稽に、されど深く、そして優しく。

「神を信じなければ、地獄もない」という台詞が、カウリスマキらしくニヒルにキマる。
「労働者階級に祖国はない」も好きだな。
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