コントラクト・キラーの作品情報・感想・評価

コントラクト・キラー1990年製作の映画)

I HIRED A CONTRACT KILLER

製作国:

上映時間:80分

ジャンル:

4.1

「コントラクト・キラー」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

3.7
人生に希望を見い出せなくなった主人公のアンリが自殺を決意し、殺し屋・”コントラクト・キラー"に自分を殺すことを依頼する。殺し屋の影が自分の周囲に現れはじめたそのとき、アンリは花売りの美女マーガレットと出会う。アンリが死を望んだ瞬間から、彼の運命が大きく方向を変えてゆく物語だ。

と書くと、この映画はシリアスな話みたいだが、むしろコメディ的な色彩が全編に漂っている。主人公のアンリをはじめ、どこかずれてる登場人物たちや状況が顔を出す。

アンリの運命が大きく方向転換する中で、アンリが持っていたずれや、アンリに関わる人々や状況の持つずれが少しずつ重なっていく。そのちょっとしたずれが重なり合い、つながることで、最後には主人公のアンリでさえも思っても見なかった地点へとたどり着く。

主人公のアンリの依頼通りに、アンリを殺そうとするコントラクト・キラーに追われるという緊迫感ある物語だ。だからこそ緊迫感の中にあるずれたところが、いっそうおかしさをもたらすのだろう。
今まで見たカウリスマキ中で一番構成が面白かったし、ライティングもカッコよかった

男女の逃避行ものっていいよね
tych

tychの感想・評価

4.1
英国水道教授を突然リストラされたフランス人独自の男アンリは、自殺をはかるも果たせず、自分を殺して貰う契約をする。そして、バーで味わった酒とタバコ、加えて稲妻のように落ちた恋。当然、死にたくなくなる。契約は生きている。さあ、どうする。魅力的な殺し屋、アンリにとってのハッピーエンド。色彩も鮮やかです。
ひとりひとりの気持ちに寄り添いながら切ない辛いだけでは終わらせずに絶妙なバランスでユーモアを盛り込む事ができるアキカウリスマキが大好きです。
この作品に拍手を贈ります。
ハンバーガー作って出てきた時のアンリの顔が忘れられない。
な

なの感想・評価

4.1
レオー!
久々のカウリスマキ
Guy

Guyの感想・評価

3.6
在り来たりのストーリーに独特のリズムのコメディが盛り込まれててクライマックスはフィルムノワール。
ラストシーンのカットも非常にらしい選択。
そして何と言ってもレオの魅力だなぁ。
言葉数は少なくとも伝わってくるセンシティブな感情。
一貫していることだけど今作でもアキブルーのカラーリングが素晴らしくあっていて唯一無二の空気感に仕上がっていたな。
印象的な酒場が何店舗か出てきて無性にパブに行きたくなった。senior serviceとかいうイギリスタバコとウイスキーのダブルをかっくらいにね。
ジョーストラマーのクランチサウンドも最強でしょ。コンガとセッションってのもどっか抜けてて好きです。
ミステリートレインからの今作の出演って流れもとっても嬉しい。
カウリスマキの中でもトップレベルに好きな作品だなこりゃ。
そう言えば珍しく犬さんは出演なしですよね。
湿気

湿気の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「止まる」ごとに終着点へと進み、「動く」たびに離れていく
その一種の逆転は殺し屋(死を与える方)の死、依頼人(死を享受する方)の生として映し出される
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