コントラクト・キラーの作品情報・感想・評価

コントラクト・キラー1990年製作の映画)

I HIRED A CONTRACT KILLER

製作国:

上映時間:80分

ジャンル:

4.0

「コントラクト・キラー」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

3.7
人生に希望を見い出せなくなった主人公のアンリが自殺を決意し、殺し屋・”コントラクト・キラー"に自分を殺すことを依頼する。殺し屋の影が自分の周囲に現れはじめたそのとき、アンリは花売りの美女マーガレットと出会う。アンリが死を望んだ瞬間から、彼の運命が大きく方向を変えてゆく物語だ。

と書くと、この映画はシリアスな話みたいだが、むしろコメディ的な色彩が全編に漂っている。主人公のアンリをはじめ、どこかずれてる登場人物たちや状況が顔を出す。

アンリの運命が大きく方向転換する中で、アンリが持っていたずれや、アンリに関わる人々や状況の持つずれが少しずつ重なっていく。そのちょっとしたずれが重なり合い、つながることで、最後には主人公のアンリでさえも思っても見なかった地点へとたどり着く。

主人公のアンリの依頼通りに、アンリを殺そうとするコントラクト・キラーに追われるという緊迫感ある物語だ。だからこそ緊迫感の中にあるずれたところが、いっそうおかしさをもたらすのだろう。
のん

のんの感想・評価

3.7

異国の地ながら長年勤めた職場をリストラで負われた主人公が、人生に絶望して考えたのが殺し屋に自分を殺してもらうこと。

独特の間(これに関しては観るときの気分を選びそう)と表情のズームアップがどこか劇画ちっくなざっくばらんさとした感じが良い。
ストーリーの展開とオチはそのまま落語に出来そう。
xxx

xxxの感想・評価

4.2
滑稽さの中に 人間の哀れさと温もり。構図、テンポ、言葉の少なさ、朱色、水色、黄色、雑貨の配置、小気味いいなぁ。やはりカウリスマキの作品は小津を色濃く感じる。

そして流れる音楽 最高にいいなぁ。
あ

あの感想・評価

4.4
シンプルで面白い、ジャンピエールレオ、アントワーヌくんにしか見えない
脚本 4
演出 5
画作り 5
音 5
独創性 5
関心の持続 5
演技 5
陶酔感 4
言葉 4
バランス 4
ぱずー

ぱずーの感想・評価

3.5
カウリスマキのひたすらブラックユーモアで淡々と展開していくやつ、主人公の表情が全然変わらないのがじわじわくる
ろ

ろの感想・評価

4.6

一昨日はアニエスヴァルダの映画を観に行ったのですが、
予想外のことが起こり、
驚きと動揺から頭がぼーっと。

カフェでお茶しても、
雑貨を見て歩いても、
母に話しても気分が晴れず。

もう死んでしまいたいと、涙がホロリ。

でもどうせなら、映画の一本でも観てから死のう!と思い、
電車に揺られてDVDを借りに行きました。


大好きだったフィルマークスユーザーさんがよく観ていた、アキカウリスマキ。
初鑑賞ですが、どことなく小津さんやチャップリンを思い出す作風で、とても懐かしい気持ちになりました。


主人公アンリは ある日会社をクビになる。
15年間勤めた会社がくれたのは、安物の金時計。
アンリは自殺を試みる。
首吊りやガス自殺。
でもなかなか上手くいかない。
そんな時、新聞の見出しが目に留まる。
「コントラクトキラー、麻薬戦争で暗躍」
アンリは”これだ…!”と目を輝かせる。
そして、自分を殺してもらうために、殺し屋を雇う。


今まで生きていながら死んでいるような、
味気ない生活を送っていたアンリ。
そんな彼の前に一人の女性が現れる。
アンリは一目で恋に落ちる。
その一瞬間で世界がパッと鮮やかに煌めいた。

自分が雇った殺し屋から逃げる、滑稽さと恐ろしさ。
交流を通して触れる、人の温かさ。
ささやかな幸せ。

「それで?まだ死にたいの?」
「いいや、もう、死にたくない」


死にたくてたまらなかったはずなのに、
無我夢中で逃げるアンリ。

余命1ヶ月と宣告され、
娘の背中を愛おしそうに見つめる殺し屋。

この二人が向かい合う場面、サイコーにカッコよくて、生き様が素晴らしくて、涙が出た。



夜明けの空の、深い青に、街灯の灯りが点々と。
澄んだ空気が目に沁みる。
何度見ても、監督アキ・カウリスマキは、人間と音楽が好きなんだなぁと思えます。いい映画だなぁ。
ジョー・ストラマーかっこいいです。
yossy

yossyの感想・評価

5.0
この映画。初見は日比谷のシャンテだったが、当時台詞の少ない映画に慣れていなかった私は開始早々に眠りに着いた。

その後、観客の笑い声で起きたときは既に終盤。もともと上映時間が短いので、ほぼ観ていない状態で終える。

普通なら、面白くない!で二度と観ないのだが、この時はお客様の笑い声が気になり、すぐに再見する。

そうしたら、どうだろう。こんなにカッコ悪くて面白可笑しい人生があるのか?この作品の魔力に取りつかれる。その後、結局5回劇場に足を運ぶほどはまったし、監督の魅力にとりつかれた。いつまでも、きっと色褪せない作品のひとつ。
as

asの感想・評価

3.6
独特の間が心地いい
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