おらんだ

シャッフルのおらんだのレビュー・感想・評価

シャッフル(2011年製作の映画)
3.3
記憶喪失の男・戸辺コウヘイのもとに日給200万円のモニター試験の案内が届く。「記憶を取り戻せる」との文言に誘われ、指示された建物に行くと、そこにはコウヘイの他に三人の被験者がいた。四人はモニター監督者・神宮寺の指示で様々な課題に取り組む。

密室サスペンスの皮を被ったハイテンションコメディ。話が進むにつれ二転三転、コロコロコロコロと塊魂の如く転げ回る。クドい。いや、何回どんでん返すねん(笑)。ある意味先の展開が全く読めない。「キサラギ」の劣化版と揶揄される理由がわかる。

本来、騙しや謎解きこそが話のメインなのだが、それよりも、ドタバタや台詞回しの方が面白い。想定外の事に取り乱す様や、課題をクリアする為に必死になる姿の方が愉快。皆コミカル。

各役者の演技こそが笑いに繋がる最大の要因。市川亀治郎(当時)の変なハイテンションや、クールでオカルトチックな賀来賢人等、皆一癖も二癖もある役所なのだが、変に嵌っていて違和感が無い。
勿論、主演の金子ノブアキも良い。この人に関しては色々有りすぎて如何とも形容しようが無い。変。クドい。記憶を喪失する瞬間は声出して笑ってしまった。

サスペンスとして観ると微塵も面白くない。クドい上にフラグが分かりやすい。更にスリルに欠ける。でも、はちゃめちゃコメディとして見たらそんなに悪い感想は持たないと思う。…はず!
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