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プリンセス トヨトミのMiYAのレビュー・感想・評価

プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)
2.8
「大阪国の独立」という着想はとても面白いんですけど、「父と子の絆」というお涙頂戴物語とのつなげ方は余りにも無理筋。大阪国の設定にしても、せっかく会計検査院という道具立てを使ってるんだからもう少し理詰めの推理で明らかになれば面白いのに、中盤であっさり明らかになって拍子抜け。その部分をおざなりにして父と子の物語として大団円に持ち込もうというのですから、映画としては「雑」としか言いようがないです。大阪国の男たちの個々のエピソードを描き込めばまた違った印象になったかもしれませんが、高校生カップルのエピソードが長過ぎましたね。

ただ俳優は良かったと思います。中井貴一の重厚感のある演技は「さすが」の一言。堤真一と綾瀬はるかのコンビもいい味を出してました。
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