ショウコ

ウルフクリーク 猟奇殺人谷のショウコのレビュー・感想・評価

3.4
超巨大隕石のクレーター跡なんて観光名所として町のひとつでも出来そうなのに誰一人いない。そんなオーストラリアの広大で美しい自然と殺人鬼の危険をご紹介!なホラーでした

女女男の緩いドライブを長々と映します。周囲には何も無く、この時点で糸の切れた凧みたいな不安を感じてしまう。車を修理してくれた親切で面白いおじさんが殺人鬼に豹変するんですけど、ピッタリ半分のポイントからガチンと音を立てて恐怖に切り替わるこの構成は類を見ない。だだっ広い大地のどこかも分からない場所で、助けはまず来ないという絶望感、心細さが甘美です

悪魔のいけにえと言われてるのは冒頭の「これは実際の事件に基づいている」ってテロップのせいだと思うんですが中身はそんな事なくて別モノ。自分より前の犠牲者の変わり果てた姿を見せられる…って純度の高い生命危機の中におじさんのマシンガントークのコミカルさが織り込まれた良作です。ラストも余韻たっぷり。
グロ面は指を落とす程度で抑えめです。脊椎にナイフを刺しますが取り出しはしない(残念!)

同監督の続編はミックテイラーの超人っぷりに焦点を置き派手さに振ってるわけですがその理由が分かった気がした。何故って、この1作目は犠牲者たちのアマっちょろい行動へのストレスがノイズになってしまってるから。おねがーいおねがーいって100回ぐらい聞いたわ