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ハピネスのleylaのレビュー・感想・評価

ハピネス(1998年製作の映画)
3.9
トッド・ソロンズ監督ならではのキモさとエグさ満載だけど愛すべき作品。人間の恥部をさらけ出すのがうまいな〜

ある一家の群像劇。登場する人がみんな性の悩みやコンプレックスを抱えている。

両親は離婚問題、三女は振った男が自殺し、その後泥棒のロシア人にカモにされる、次女は作家だけどレイプ願望を持ち始め、長女の夫は小児性愛者…

次女と同じアパートに住む男がフィリップ・シーモア・ホフマン。夜な夜な手当たり次第にイタ電話を掛けて妄想でG行為しまくって壁にドピュッとか、まぁ〜生々しい。そんな役でも彼はやっぱりいい役者。

少しリアル、少し狂気な、何ともキモい“性”の描き方。最低だけど憎めないのは、彼らは悩みながらも懸命に生きてるからだと思う。

少年の初ドピュッが生きてる証だよ。人間てこういう人に言えないことで幸せを感じるもんだと思う。

誰もがハピネスを探してるだけ〜!ってオチもシニカルで好き。

この監督、冴えない人、悩んでる人に寄り添ってて、表現がなんとも不快なんだけど心理をついてるとこがよいな〜。
オススメはしにくいけど。
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