TaiRa

モンキー・シャインのTaiRaのレビュー・感想・評価

モンキー・シャイン(1988年製作の映画)
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切ないモンキードラマでした。脊髄損傷で身体の動かなくなった男の元へやって来たお手伝いモンキーがスーパー殺戮モンキーでした、という話。

ロメロらしさを見つけるならば、文明人が高度に知能が発達した猿と殺し合う中で原始化・凶暴化して行くという、ある種の人間批評かな。猿と人間がいつの間にか同化して行く突飛さ。お猿の演技が上手過ぎて感情移入してしまう。結構切ない異種間悲恋話。障害を負った人間の負の感情が周りの人間を殺して行くってのも示唆に富んでる。「希望があるのに暗い方を見ないで」って台詞がさりげないけど大事だったな。研究所の悪い所長が放ったらかしなのは気になった。一番殺されそうなのに。
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