特殊メイク、クリーチャー・エフェクツ:アルテリアン・スタジオ(『バットマン&ロビン』『ダンテズ・ピーク』などを手がける)
'97年の『アベレーション』とは関係ないゴキブリ映画。
農薬の影響で突然変異し、人間に寄生するゴキブリという、生理的に無理すぎる虫が田舎町を襲う。腐乱死体に本物のゴキブリとミミズをトッピングして盛り上げようとするも、地味な前半とは打って変わり、後半から『インデペンデンス・デイ』でラッセル・ケイス(「タコ野郎!帰ってきたぜ!」の人)を演じたランディ・クエイドが演じるジョージ将軍が登場。とは言っても、実は冒頭からちょくちょく出ていたのだが、物語に直接関わるのは後半から。害虫駆除のプロということで田舎町にやってくるのだが、害虫駆除だというのに、何故かリボルバーと手榴弾、凍結マシンとかいうガスを噴射して対象を凍結させる武器で武装。キャラもぶっ飛んでいるので主人公が完全に食われている。そして、本作の一番の見どころであるジョージ将軍と女王ゴキブリとのタイマン。女王ゴキブリのデザインと着ぐるみがよく出来ているので既に元がとれているが、ジョージ将軍が素手で戦いを挑み、手榴弾で自爆する流れを見て「あー、これ絶対死ぬパターンだよ」と思ったら、ボロボロになりながらジョージ将軍再登場。車から出したロケットランチャーで女王を爆殺。この瞬間全てを持っていったジョージ将軍。有難う。あなたのおかげでこの映画を楽しめました。