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私はゾンビと歩いた!のsonozyのレビュー・感想・評価

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)
3.5
ペドロ・コスタがジャック・ターナーのファンで『溶岩の家』の参照元という情報を見て鑑賞。
原題のまんま翻訳ですが最後の「!」のおかげで、「え?ホンマでっか!?」と合いの手入れないといけない感じの邦題ですね。笑

雪降るカナダ。新たな仕事の面接に来た看護婦のベッツィーは、西インド諸島で砂糖農園を経営しているホランド家の妻の看護に派遣されることになる。妻の症状は不明だと言う。
島に向かう船に依頼主ポール・ホランド氏も乗船していたが、何やらネガティブな発言をする。
※ジャケ写の左がベッツィー、右がポール。

現地に着いたベッツィーは、御者から、ホランド家がかつて黒人たちを鎖でつないで当地に連れてきた事や、ホランド家の庭にある、体中に矢が刺さった男の像の話を聞く。
屋敷には、ポールと弟のウェズリー、メイドのアルマがおり、ポールとウェズリーの母ジェシカは診療所を経営していて普段は家にいない。

ホランドはベッツィーに、ベッドに寝て動かない妻を、美しい生ける屍 ゾンビと紹介する。
ウェズリーに村を案内されたベッツィーは、ギター弾きの男が歌う「ホランド家は、美しい妻を塔に閉じ込めた。弟が兄の妻に惚れたのが悲劇の始まり♪」のを聞き、ホランド家の状況を知る。

見どころは、ベッツィーがポールの妻をなんとか治そうとブードゥー教の呪術の場に連れて行くシーンと、
ジャケ写中央でインパクト強めのギョロ目のブードゥー・ゾンビ氏。

ポールの妻もこのギョロ目氏も、ゾンビと言っても人を襲って食う系ではありません。

1時間強と時間も短いので、何やら諸々展開が早めです。笑

異世界に突然行かされた看護婦というモチーフは確かに『溶岩の家』と同じですね。

ウェズリーと兄の妻との愛。それを理解する母の行動。
そして、ポールとベッツィーの愛。
こう見えてラブストーリーでした。
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