いわゆるゾンビ映画と言うよりかはブードゥー教的な映画。
そもそもゾンビに対する恐怖感というのは白人支配階級が一見愛想のいい黒人奴隷に対して理解できない異文化を恐怖感として白人視点で誇張しているもの…
これはすごい傑作!
カリブ海の島を舞台に、血縁的・社会的・歴史的・宗教的な様々なレイヤーを幾十にも重ねて展開される怪奇メロドラマ。光と影、そして音楽の演出が見事。
上映時間短くて、もっと長い時間…
「私、ゾンビと歩いたの。ゾンビなんて言葉も知らなかったのに。」
これは映画冒頭のヒロインの声で流れるナレーションである。気の遠くなりそうな長い海岸線が斜めに伸びて来ている。空には池の踏み石のように…
このレビューはネタバレを含みます
義弟ウェズリーとデキて義母の呪いでゾンビ化したジェシカのために夫ポールがカナダからハイチに看護師ベッツィを呼んだ顛末のお話。「初めて笑いかけた相手が友達」とは素敵だ。本当の伝承?
太鼓の音色を含め…
よくできてるなと思ったのも束の間、終わってみればぜんぜん腑に落ちないプレゾンビ映画。全てを操っているのは音で、歌とドラムがいつも聞こえてる、母が聞いたように音は全て神の声。あとハイチの概念のままなら…
>>続きを読むロメロ以降のモダンなゾンビ像ではなく本来のブードゥー教に於けるゾンビを絡め、白人と黒人の支配・非支配的文化背景を描く面白さはあったが、全体としては粗のある悲劇的なメロドラマで乗れなかった
一つ一つ…