映画おじいさん

東京は恋するの映画おじいさんのレビュー・感想・評価

東京は恋する(1965年製作の映画)
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劇中の台詞にもあったけどオリンピック翌年の東京が舞台の歌謡アイドル映画。舟木一夫と和田浩治が住む東北沢は今よりも明らかに活気があった。

序盤のトラックの荷台での堺正章の台詞に「蟻の街のマリア」とか「永すぎた春」とか、ちょっと古いワード(50年代末)が入っていたのはナゼ?

和田浩治のバンドのメンバー全員が演奏の時だけセルフレームのメガネを着用するけど、元ネタのバンドって何だろう? ないのかな。

本作とは関係ないけど、和田浩治を見てたら、やはり劇団ひとりは60年代日活顔だなと思った。

その彼女役の伊藤るり子という女優さんは始めはパッとしないけど徐々に可愛らしくなって、なんか今っぽい感じもして良かった。

物語は…銀座で舟木一夫が雨宿りで可愛い娘と一緒になったけど会話もなく、彼女が落としたキーホルダーを拾ってニンマリ、ある日、東北沢で彼女とバッタリ、それが親友の彼女と分かって…という他愛もないものだけど、その他愛のなさがちょうど良くて悪くなかった。
映画の内容より、当時の東京の街並み(中村是好とはとバスツアー!)や、堺正章がレクチャーするモンキーダンスなどの風俗の方が楽しめそう。