2015/7/16鑑賞(鑑賞メーターより転載)
WW2中、ナチス支配下のリトアニア・ビリニュスのゲットーを舞台にした話。個人的にも3年前にこのゲットーの跡地を旅し史実を追っての余りの凄惨さに衝撃を受けていたので、これが実在の出来事に着想を得たフィクションと知っていても人一倍心に刺さる。舞台劇のような雰囲気でドキュメンタリー等と比較すると緊迫感では劣るが、ユダヤ人を弄ぶように振る舞うナチスの将校、命の選別を迫られるユダヤ人のリーダーといった安易に想像し難い世界もしっかりと描かれている。単調さはあるが、これが彼らが味わっていた恐怖の裏返しでもあるから、文句は言えない。
