めい

ロング ウェイ ホーム 遥かなる故郷 イスラエル建国の道のめいのレビュー・感想・評価

5.0
シオニズムの側面から見たホロコースト後のユダヤ人を描いた作品。

1945〜1948年までのユダヤ人が、displaced personとしてアメリカ軍の占領下における劣悪な環境下の難民キャンプに半ば「収容」されていたことなど、単純に知らない事実も多かった。
ユダヤ人は強制収容所から解放直後、すぐにエルサレムに向かったものであると思い込んでいた。
解放後のユダヤ人を襲った心の傷の重さを感じた。
戦争が残した心の傷の重さに、言葉を失うシーンが多々ある。

ベン=グリオンが登場したり、ワイツマン、ベギン、チャーチルなども登場し、純粋に現代史の勉強になる。

1945年の終戦、ユダヤ人の強制収容所の「解放」から、3年間の、1948年「約束の地・イスラエル建国」までの、「ユダヤ民族」の放浪の歴史が、シオニストの視点から描かれている。

スティーヴン・スピルバーグの『シンドラーのリスト』には描かれていない「真実」が、ここにある。

ドキュメンタリー作品としてのレベルがとても高かった。

観ることができて本当に良かった。
めい

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