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牛泥棒のtransfilmのレビュー・感想・評価

牛泥棒(1943年製作の映画)
4.6
75分間の西部劇。
タイトルの「牛泥棒(The Ox-Bow Incident )」から泥くさそうな映画のイメージが湧くけど、観始めて最初に感じたことは、とても清楚な西部劇という印象。
同じく清楚な印象を感じた「真昼の決闘(high noon)」は今まで観た西部劇で最も好きな作品の一つで、オールタイムベスト入りの作品。

この映画も、すごく良かった。内容的にも、映像的にも。
シンプルでありながら、いつの時代にも通じる普遍性があるストーリーだと思う。個人的には、シドニールメット監督の「12人の怒れる男」を思い出した。「シンプルであり普遍的」というところが同じだし、内容もちょっとだけ似てる。ただ、映画の焦点は「12人の怒れる男」に似てるようでずれてるとは思う。
# 「12人の怒れる男」の記憶がだいぶ薄れているので、、あまりはっきりしたことはいえないんですけど。

こういう、粗野な男らしさと清楚さが合わさった西部劇は最高です。
ただ、やっぱり「真昼の決闘」が今のところ自分の中ではNo.1です。あの映画はストーリーも音楽も最高だし、なんといってもグレースケリーがでているから。
自分が今まで観た中では、「真昼の決闘」がもっとも美しい西部劇。この「牛泥棒」は、それに次ぐ作品でした。
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