黙して契れの作品情報・感想・評価

「黙して契れ」に投稿された感想・評価

988本目。190326
『黙して契れ』

ベネズエラ映画は初めてでしたが、邦題のタイトルに魅かれて鑑賞しました。
首都カラカスのスラムで生活している兄弟が、今の生活から抜け出そうと試みるが、結局生活を変えることが出来ず、ストリートギャングにはまってしまうのかと思いきや、サッカーを通じての青春物語でした。
最近の映画は画質がきれいで音質も豪華なため、本作品のように画質が粗く、音も貧弱な作りに若干の抵抗は感じましたが、物語は秀逸で「お金をかけずにおもしろい映画を作る」の原点を想い出させてくれました。

本作の主人公の兄弟、兄フリオと弟ダニエルはサッカーでは地元でも有名な選手です。
フリオは家計を助けるためにストリートギャングの手先として小銭を稼いでいるような勇猛果敢な兄であり、弟ダニエルは臆病な性格で、純粋にサッカー一筋です。
性格や顔も似ても似つかない二人ですが、本当に仲の良い兄弟です。

ある日、彼らの母が何者かに射殺されてしまいます。事件ではなくダニエルが絡んだ事故によるものでしたが、現場を目撃していたはずのダニエルは、犯人の名を言おうとはしませんでした。

ダニエルは赤子のときに、ゴミ捨て場に置き去りにされていたところを母に拾われて育てられました。彼はその恩義は忘れたことがなく、フリオよりもダニエルの方が母に対する愛情が強いはずなのに、何故黙していたのか。この事件以降、兄弟の絆にも微妙に亀裂が生じ始めます。作品を鑑賞してダニエルの内に秘める想いが痛いほどわかります。

エンディングは強烈です。こんな展開を誰が予測するでしょうか。

ベネズエラ社会の構造から今回の事件は発生していますが、個人がいくら頑張っても限界があるため容易に変えることはできません。こんな不条理な社会が変わることを切に願います。

ベネズエラでは野球と並んでサッカーが人気スポーツです。本作品の登場人物のように劣悪な環境の中、プロとして入団して活躍している人もいるかと思われます。プロスポーツではこのような体験を経てきた人たちと闘うのですから、よほどメンタルが強くなければ、勝ちあがれませんよね。背負っているものが違いすぎます。
いわし

いわしの感想・評価

4.0
兄弟愛に泣ける
ベネズエラ映画なんて初めて見たけど、銃社会のスラムが覗けてよかった
Seyuve

Seyuveの感想・評価

3.0
ふつうクライム映画とかに分類されるようなバイオレンスな筋書きを、青春映画の枠内でやってて(この映画どこに着地すんだろ?)みたいな不安定な緊張感を抱きながら最後まで見続けることになる。
だけどその着地がなかなかキマってて、一見「う〜ん、味わい深い映画だ」となりそうになっちゃうのが怖いところ。
確かに最後の着地に関しては、心の深いところに来るものがあることは認める。不安定な筋書きも「日本」と「ベネズエラ」の文化の違いから生じるものであって(多分)モヤモヤはするけど、作品の評価全般に関わるものではないと思う。(翻訳の違和感、とかと同じ類の話だと思ってる)
けど、そこに至るまでの、もっと普遍的なところにアラがありすぎて、それはいくら良い着地であっても誤魔化しきれないレベル。
具体的に言うと、ゴールキーパーと兄の心情が、終盤でコロコロ変わりすぎ。
あのラストへ強引に持ってくための「ストーリーがプロットに縛られてる」状態だと強く感じる。
一見(良いものだぁ...)と思っちゃうけど、僕は良くないと思う。
Rucola

Rucolaの感想・評価

3.8
初めてのベネズエラ映画。
フォロワーさんのレビューでお見かけして。

サッカーでの成功を目指す兄弟が主人公ではあるものの、同じくサッカーを題材とした『ペレ 伝説の誕生』とは全く違う。

ベネズエラといえば...
野球が盛んとか、美人が多い、とかそのくらいのイメージ。こんなに治安が悪いというか、そんな国だったとは。

観終わっていろいろ考えてしまう映画。
ヒトミ

ヒトミの感想・評価

5.0
名作すぎるだろ
いい映画を観たよ。
えいじ

えいじの感想・評価

5.0
それボールやない
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