Tig

裏切りのサーカスのTigのネタバレレビュー・内容・結末

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・ル・カレ好きには堪らない。映像化でここまで面白く仕上げる手腕はお見事。
カーラ対スマイリーの第1章。

カーラが送り込んだサーカスの中のモグラ(ロシア側の二重スパイ)を探し出すこのストーリーを紐解くには
ウィッチクラフト作戦とは?
コニー・サックスは何故解雇されたのか?
この部分だけ注視していれば、ほぼ概要は掴めるのですが、スマイリーの妻アンとビル・ヘイドンとの逢瀬みたいに一見本筋とは関係なさそうな事も、後から考えるとスマイリーの弱点を把握しているカーラによる謀略である事が見えてきて興味深いです。

トビー・エスタヘイスはゴッドファーザーのフレドと被るイラつかせる奴。

ビル・ヘイドンは中立的な立場で物分かりのいい感じの大人だが実はバイセクシャルでスマイリーの妻と浮気している。

パーシー・アレリンは自己の出世欲の為にウィッチクラフト作戦を大臣の許可を得て遂行する
抜け目ない男。

ロイ・ブランドはウィッチクラフト作戦に賛同しているまさしくソルジャーみたいな男。

ビル・ヘイドンを除く全員がウィッチクラフト作戦の名のもと
英国の大した事ない情報と引き換えにソ連から重大な情報をとって成果を上げていると錯覚していたわけですが、全てカーラのおもうつぼ。その作戦が遂行される隠れ家では実はサーカスと提携しているCIAの情報をKGBのアレクセイ・ポリヤコフにカーラの息がかかったビル・ヘイドンが垂れ流していたというのが真相。モグラはビル・ヘイドン。

こういうインテリジェンスの駆け引きと、男と女もしくは男と男の愛憎にまみれた話をうまく
融合させていると思います。

ジム・プリトーやリッキー・ターも物語上、欠かせない存在。
犯人探しに集中していた1回目の鑑賞を終えた後、余裕を持って2回目を観ると彼らが何を考え、どのように利用されたのかもよくわかり面白い。

本当スマイリーもピーター・ギラムもしたたかなんですがいい仕事するなあ。

でもハッキリ言うと今回はカーラに一本取られちゃいましたね


この作品を観て、一発でゲイリー・オールドマンが好きになってしまいました。

続編のスクールボーイ閣下はよ!