痺れるアクションや手に汗握る情報戦がメインではないスパイ映画だった。冷静で頭が切れるスマイリーが、妻アンに関することではまるでボロボロになってしまう様に胸が傷んだ。ビルが緊急電報をもらった時は、アンと自宅にいたことを認めるときや、二人の不貞を目撃してしまうときの、なんともいえない表情。あと、ラストにかけて明るい音楽をBGMに流れるそれぞれのシーンはかなり良かった。途中まで人の顔と名前を区別できなかったのもあり二回見ました。当時の情勢などに精通していれば、登場人物それぞれのやりとりにもっと表情が見えたのかもしれないなと思う。
