Rena

オープン・ユア・アイズのRenaのレビュー・感想・評価

オープン・ユア・アイズ(1997年製作の映画)
3.3
莫大な遺産に 整った容姿

『 一度関係を持った女性とは 二度と会わない 』

というポリシーを掲げ、事実 自信家で傲慢な主人公。身勝手な言動も多く なかなか感情移入しづらいのですが、アレハンドロ・アメナーバル監督の巧みな演出と脚本に、主人公同様 大いに翻弄され、考えを巡らせながらの鑑賞でした。
そして、不気味で暗く 謎めいた雰囲気もまた いいですね。

主人公のセサルは女性がらみで大事故に遭い、自慢の顔が現代医学では治せないほど損傷してしまうのですが、その事故の後から悪夢にうなされ 現実との区別がつかず 自暴自棄になってしまいます。
損傷した顔を隠すため マスクをつけて外出することが多くなるのですが、そのマスクを使ったクラブでのショットにハッとさせられました。

女優陣が本当に魅力的!!
主人公が一目惚れをするペネロペ・クルスは言うまでもありませんが、彼に付きまとうナイワ・ニムリのゾッとするほど妖艶な感じもたまらない。
また、セサル役の エドゥアルド・ノリエガ
さらに 今回は髪型のせいであまりカッコよく見えませんでしたが、友人役の フェレ・マルティネスもやっぱりいい!!

そして、いろいろな捉え方が出来るストーリーはとても引きつけられ、観る度に新しい "何か" に気がつくことが出来る作品だと思います。
ただ SF要素があまり得意ではないこと、また アメナーバル監督の “テシス” を鑑賞した際に衝撃を受け 期待値を上げてしまったこともあり、その時以上の高揚は残念ながら得られませんでした。

悪夢とは、罪悪感からくる贖罪なのか・・・
不可解に感じるのは、夢の中で現実との狭間に追いやられた意識が揺れ動いているからなのか・・・

観賞後にいろいろ考えてみたのですが・・・ 。やはり、何回か観ないと ダメですよね。

夢か現実か幻想か...

あなたなら目覚めた時、
いつもと変わらぬ現実に引き戻されたいですか? それとも、望んだ夢の中を彷徨い続けたいですか?
Rena

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