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オープン・ユア・アイズのtakのレビュー・感想・評価

オープン・ユア・アイズ(1997年製作の映画)
3.3
「ヴァニラ・スカイ」のオリジナルである本作。どうしても見比べてしまうのが申し訳ないと思う。ストーリーの奇抜さ・面白さはさすがにオリジナル。でもキャメロン・クロウの見事な脚色で、より受け入れられやすくなった「ヴァニラ・スカイ」とどちらが好き?と言われれば、リメイクと答えちゃうだろうな~。

エドゥアルド・ノリエガ扮する主人公が、所詮わがままな金持ち青年の域を出ないのが残念。でもアメナーバル監督のデビュー作「テシス/次に私が殺される」よりは大熱演。鼻持ちならないボンボン役だけど、観ている側にいつしか彼を救いたいとさえ思わせてしまう。ペネロペはリメイクと同じ役柄で頑張ってる印象なんだけど、リメイクの胸キュン(死語)恋愛描写ほどには魅力を感じられなかった。

アメナーバル監督はどうも暴力描写に執着がある人とも思える。クライマックスの「これは夢だ!誰か目覚めさせてくれ!」と叫んで銃をブッ放つシーンは「ヴァニラ・スカイ」派にはうぇぇ・・とくるところだろうけど、僕はこっちの方が必然性を感じた。天を仰いで Good Vibration よりはよっぽどね。
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