停滞

神曲の停滞のレビュー・感想・評価

神曲(1991年製作の映画)
4.4
「キリスト教のこと何もわかりません」「ドストエフスキーって誰ですか?」って人にはあまりオススメできない映画かもしれない。「哲学者と預言者の議論が興味深かった」「マリアデメディロスが綺麗!」なんていうつまらぬ感想で終わってしまいそうだから。マリアデメディロスの可憐な美しさは一見の価値ありですが。

ひとまず1回みて解説冊子読んであらすじ把握してから見たらめちゃ面白い。聖書や罪と罰、カラマーゾフの兄弟などの登場人物(だと自認する人)が出てくるが、ソーニャがラザロの復活のくだりを読み上げる時に後ろで今か今かと待ち構えて棺に入ってたラザロが起き上がるのとか可笑しい。ソーニャはめちゃくちゃ真剣に喋ってるしラスコーリニコフも真剣に聞いているのに。
冒頭のアダムとイブが禁断の果実を食べてしまうシーンだってなんで見物人がいるんじゃ、そっから何自然な流れで最後の晩餐始まっとんじゃとある意味ツッコミどころがたくさん。そんな精神病院。まだよく理解してない。
停滞

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