片腕ファルコン

21番目のベッドの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

21番目のベッド(2009年製作の映画)
3.0
ジャケとタイトルからしてスケベ心で鑑賞すると…痛い目みる映画ですよ。その点、僕は常に賢者の心を持って鑑賞してますので怒りは"これっぽっち"しかありませんでしたので問題ありません。

ロンドンを舞台とした2人の若い男女を主人公に織り成す青春ストーリー。

酒飲んではしゃいでセックスして…ってやってますけど『トレインスポッティング』のようなヤンチャなノリではありません。それと比べたらだいぶ地味ではありますが、日本と同じで若者たちは年々 大人しくなりつつあるんでしょーか?やることやってるので草食系とまではいかないですけど。

タイトルは男の子の方からきております。
男の子は酒を飲むと必ず記憶をなくして目が覚めるといつも知らないベッドにいるそうだ。(おい、自慢か..) そのベッドの数が20番目。次の21番目はいったい。。。
そんな彼は実はオヤジを探しにロンドンに来ていて不動産屋の店員がオヤジって事が発覚。部屋探すフリして何度も通うが打ち明ける事ができない。

一方、もう1人の主人公は女の子。
あ、『タイピスト!』のデボラ・フランソワだ!!あの時は、そこまで思わなかったけどこの映画の彼女は異様にカワイイです。4、5年前だからでしょうか、妙に若々しく顔が若干ぽっちゃりしてるのが逆に素敵。そんな彼女のおっぱいが拝む事ができます!そう彼女のキャラもまた元彼を別れてから名前も知らない人と寝ちゃう、そんな女子役なんです。

そしてこの2人、限りなく近い空間にいるのにラスト20分まで全く交わらないというもどかしさ。見てるこっち側としては交わった時の感動があるものの当の本人たちはテンションはそのまんま。2人ともテンションがそんなに高くない。そこがまた良いのかもしれない。

とにかく何かを成し遂げたとかドラマチックな展開がある訳でもないんですが、妙に親しみやすい雰囲気をもってます。

劇場未公開は納得。でも何か嫌いになれない、そんなリアル青春映画。