りょーこ

カフカの「城」のりょーこのレビュー・感想・評価

カフカの「城」(1997年製作の映画)
3.5
ハネケでカフカ

おぉ…全然分からん(笑)
分かるようで分からんのです。

終始、本筋に近付きそうなのに実は遠ざかっている、ふわふわした不思議な作品。
漸近しても決して交わらない人々。

ん~これは、どうしたら良いのだろうw?!

原作未完で未読。

600ページにも及ぶカフカな世界を、忠実に映像化したそうです。
ト書きが朗読され、読書しているような映画に感じました。



"城"に招かれた測量技師K。

麓の村に到着するが、何故か城へ行けない。
許可証が必要なのだそう。

え、呼ばれたのに許可証が要るの?
では許可を出す人に会おう。
ん?その前に伝令が??
遅いので泊まる場所を…
え、君の家に??

挙げ句、校務員として働くことになってしまい……



いつまでたっても城に行けない!
そんな作品w

村人とも打ち解けそうで打ち解けられないKは、いつまでも孤独。

村には村の決まり、歴史、やり取りがあって、微妙に世の中の常識からズレているように感じる。

そんな小さなズレがずーーーっと続き、そして唐突に

An dieser Stelle endet Franz Kafkas Fragment
(カフカの草稿はここで終わっている)

と出て終了。

えぇぇ……………

冒頭に戻りますが、全然分からんでした(笑)
淡々とズレ続ける人々の描き方は、ハネケにとても合っていると思います。

ハネケとカフカ、合うな♪
何度か観ないと理解出来なそうだけどw
りょーこ

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