コーカサス

ギャングスターズ 明日へのタッチダウンのコーカサスのレビュー・感想・評価

3.5
あしたのために―。

少年院の保護観察官ポーター (ジョンソン) が不良少年たちを更正させようとプログラムにアメフトを取り入れチームを結成し、スポーツを通じ社会の規則やルールを熱血指導する米国版スポ根物語。

バラバラだったチームが大敗を喫し、そこから団結していくスポーツ作品特有のベタな“お約束”が気持ちいい。

ただ、 清々しいかと問われるとそうでもなく、現在少年院で暮らす若者は全米で12万人以上、その75%が出所後に再び犯罪を犯すか道端で命を落としているという現実を知ると、彼らの未来を手放しでは喜べず、実話ベースである本作のエンドロールの“その後”にショックを隠せない。

ともあれ、ポーターや大人たちが彼らに教えるのは“ここまで”である。
その後、少年たちの明日は何処にあるのだろう。

あしたはどっちだ―。

32 2021