daiyuuki

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.0
マイケル・ハーディング(ペン・バジェリー)が、士官学校の生活を終えて家に戻ると、 
彼の母スーザン(セラ・ウォード)は新しい恋人デヴィッド(ディラン・ウォルシュ)と幸せそうに暮らしていた。 納得のいかないマイケルは、彼に反感を抱くが、次第に打ち解けていく。 
しかし、そんな矢先に近所の老婆が一家皆殺し事件の指名手配犯がデヴィッドに似ているので用心するようにスーザンに警告してきた。 
それを耳にしたデヴィッドはその老婆を事故死と見せかけ、死へと追いやる。 
死体は何日も経ってから見つかるが、常に監視され、あまりにも完璧な継父に怪しさを感じ始めていたマイケルは、これを機にデヴィッドの正体を暴くべく動き出す。 
そして、嵐で荒れ狂う真夜中に、ついに彼はデヴィッドが「何か」を隠している地下室へと忍び込むのだが・・・。 
「心優しい義父だと思ったら殺人鬼だった」サスペンス映画。
家族に対し歪んだ独占欲を持つ殺人鬼が、シングルマザーの寂しさにつけ込んで家族に入り込んで自分の理想の家族を作り上げようとする中で、ゲーム好きな末っ子がデカい音でゲームしていれば無理やりリモコンのボリュームを下げ、長男のセクシーな彼女が出入りするのを嫌ったりなど、歪んだ家族に対する執着や独占欲が徐々に露になり、社員になるための手続きに写真つきの身分証明書を出すのを嫌がったり、デヴィッドの事故死した娘の名前をデヴィッドが間違えたり、出張の多い小売り業に仕事をこだわったり、デビットが自分の過去を隠そうとする様子を怪しんだマイケルがデヴィッドの正体を調べようとしデビットがマイケルたちを出し抜き自分の正体を隠そうとする知恵比べが、地味だがリアルなサスペンス満載で描かれ、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部での川尻康作と早人の知能戦のルーツのように見えて楽しめるサスペンス映画。
普通の冴えない男のようなディラン・ウォルシュがデヴィッドを演じているから、余計に怖い。
daiyuuki

daiyuuki