ヘルツォーク好きだ。DVD全部集めようかなって思うくらい年々好きになっていく。
老荘に近い。
社会(人工世界)に適合できずに疎外された異人の方が、自然世界そのものと直接繋がることができるのかも。
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「シュトロツェクの不思議な旅」
〜最初に一言、大傑作。傑作にもほどがある。超時代的である。今から3、40年前の作品なのに最新作を見ているかの様な新しさと衝撃がある。正に異国の地、辺境を偏愛するヘル…
ひと月に20本とか30本とか映画を見るようになった70年代後半にヘルツォークに遭遇して結構たまげた覚えが。
この映画ではやっぱり競売(けいばい)シーンかなあ。あの圧倒的な絶望と虚無は20歳になりか…
自由を目指してアメリカに来たのに。本当の意味で自由になれた瞬間が、住居のトレーラーハウスを取られ、友達も恋人も離れ、頼りにしてた車も壊れ、有り金全部失った時とはなぁ...アメリカンドリームなど無い。…
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「異国での“淘汰”」
[あらすじ]
ベルリンの刑務所から出所したシュトロツェク。彼は娼婦のエーファーとシャイツ老人とともに、アメリカを目指す。ウイスコンシンに到着した三人は移動式…
劇場公開最終日の駆け込み鑑賞。
自由の国アメリカへの希望と現実にぶち当たった絶望を、ヘルツォーク流のアメリカで描く。
「カスパー・ハウザーの謎」で不思議な存在感を残したブルーノ・Sは、ここでもやっ…
新聞ミニチュア船,オナラ引火,退所即ビール,老人預かり九官鳥返却祝杯,鉄琴アコーディオン演奏会,爺月光演奏,ピアノ上土下座,新生児指ぶら下がり,娼婦資金調達,爺職斡旋,エンジンワイヤー降ろし,ペンチ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
何処が不思議な旅だつたのか、未だによく判らないおはなし。
誰れにも彼れにも虐めらる。金も職も希望も無い。刑務所から生まれ出づる彼れを待ち受けてゐたのは、何うしやうもない現実。
其んな現状を打破す…
「形式だけ」の監獄は自由の大陸にも広がっている。ピアノを弾く鶏は籠の中で踊っているだけ、しかし何度電気を切られても踊りをやめることはない。罠にかけられ、すべてを奪われ、遂に失うものを失うことで、ぐる…
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