Same

ニンジャリアンのSameのレビュー・感想・評価

ニンジャリアン(1979年製作の映画)
3.2
ニンジャリアンなんて可愛い名前付いてますけど、結構じっとりとした、エイリアンによる侵略を描いた作品です。いや侵略してないか、森にいただけか笑

なんで邦題がニンジャリアンなのかというと、侵略者はパッケージのグレイタイプっぽいやつなんだけど、獲物を捕獲するのにヒトデ型の手裏剣みたいな生物兵器を投げつけてくるんですよ。
それでニンジャリアン笑

侵略の仕方がウルトラセブンの宇宙人並みに地味。アメリカの田舎町でこっそり人を狩ってるという笑
でも、子供の頃見たらトラウマかも。もしかしたら自分の家にも手裏剣が飛んでくるかもしれないって思っちゃう。
この手裏剣張り付いたら膿みたいなのを分泌しながら長い触手を出して皮膚にめり込むんですよ。結構キモいんです。裏面には鋭い歯もついてるし。
でも『エイリアン』のフェイスハガーの様な機能は無いのかな。

トラウマと言えば画面がすごいカッコよかったんだけど、夜の森の闇の中、小屋の横にポツンと佇むグレイタイプもかなり怖いかも。

あらすじは男女4人の若者がバンに乗って、湖で泳ぐために田舎町にやってきて、ニンジャリアンに襲われるという何百回も見たシチュエーションなので、その辺はまあいつものやつです笑

そんなことよりも、襲われた男女が逃げ込んだ地元のバーに集っていた、ジャック・パランス、マーティン・ランドー、ネヴィル・ブランドという豪華なジジイ役者達が演じる村人達がごちゃごちゃ揉めるのがこの映画の最大の見所なんですよ!

ジャック・パランスはハンティング狂、マーティン・ランドーは全部陰謀に見える退役軍人、ネヴィル・ブランドはただの酔っ払い笑
この映画はあっという間にジジイ達に乗っ取られて、どんどん中だるみします笑

正直ニンジャリアンそっちのけでマーティン・ランドーとジャック・パランスの取っ組み合いを見せられても笑

この辺の展開がもたついたのがちょっと勿体無かったかなー

ラストは哀愁も感じさせる見事なB級映画の締めくくりを見せてくれました。愛すべきB級SFホラーの一本なので見て損は無いですね。
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