経年変化

手を挙げろ!の経年変化のレビュー・感想・評価

手を挙げろ!(1967年製作の映画)
3.8
所有DVDBOX再鑑賞。アンジェイもの最終章。
検閲への憤りを記録映画的な断片から成る媒体の中に刻印したスコリモフスキは、本作品が自身の最高傑作であると断言している。このプロローグ部分は後のパナヒの境遇と紐付けられなくもない。
スターリニズムに屈服してしまった面々への嘲笑・辛辣な眼差しが挑発めいた空気を纏って貨車内に充満する息苦しさ。もう押し潰されそう。
目が4つあるスターリンのオブジェがいきなり出てきて演者が「なんてこった!やっちまったぞ」って走り出すシーンで、いやいやそれはこっちの台詞だわって反射的にツッこんでしまった