たかちゃん

J=P・ベルモンドの エースの中のエースのたかちゃんのレビュー・感想・評価

3.4
ベルリンオリンピックにボクシングのコーチとして訪れるが、ユダヤ人家族を救出することになる。それをヒトラー、彼の姉、ナチ将校などが入り乱れ、オーストリア目指し、カーチェイス。ところがヒトラーの屋敷に逆戻り、というように、オリンピックのアーカイヴも織り込んだサスペンス・コメディ。ユダヤ人虐殺やアウシュビッツ行き列車シーンなどはなく、カーチェイスで銃弾は飛び交うが誰も死なないのがウーリーらしさ。ウーリーとしては『大追跡』には及ばないが、珍しく思想性を強く押し出している作品。ウーリー作品なのに邦題に『大』が付かないのは残念。『大エース』では様にならないが、『大脱出』でも良いのでは。画面サイズがきちんとヨーロッパビスタで上映されていたのが嬉しい。
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