秋日和

愛されちゃって、マフィアの秋日和のレビュー・感想・評価

愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)
4.5
「ピカピカ」のカッコいい自分になりたいのなら、喩えキッチンに浴槽のあるヘンテコな部屋に住むハメになったとしても、職場の覗き魔上司に目掛けてミルクシェークをぶっかけるくらいの気持ちで生きていかなくちゃいけないのかも。
スーパーマーケットで近所に住むマフィアのボス妻とその取り巻き奥様方に、ショッピングカートで行く手を防がれる嫌がらせを受けたのなら、今度はこっちが車で奴らの進路を妨害してやればいい。妨害したあとで街を出ればいい。
夫を殺したマフィアのボスが、そんなことは知りませんなんて風を装った挙げ句、思いやりを含んだ顔でお葬式の日に無理やりキスをしてきたら、今度はそのキスを利用してやればいい(キスは一方的に交わすものではないという前振りみたい)。ミシェル・ファイファーは、多少のことでは挫けない。
髪をバッサリ切って、赤地に白い水溜まりのワンピースを着たら、彼女の戦闘準備はもう完了。この映画に於ける「反復」が実に「やられたらやり返す」的な彼女の精神を表しているかのようで素晴らしかった。
ピストルではなく拳で戦う女性の映画。傑作だと思う。