観たことがないタイプの吸血鬼映画。でも、いわゆるホラー作品ではない気がします。
オカルト的な怖さよりも精神疾患者を相手にしているような怖さの方があるかもしれません。『アングスト/不安』や『クリーン・シェーブン』のような感覚に近いものを覚えました。
主人公を吸血鬼だと判断する情報が本人と老人の証言しかないので、妄言の強い統合失調症なのではとも思えます。写真は一族によく似た人が生まれやすいと言ってしまえますし。
セックスを覚えて吸血の欲求を抑えられたという設定は、人間の他の欲求とも変わらなくて面白かった。