ベビーパウダー山崎

ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

2.5
生真面目な暴力と理不尽な現実。アメリカに使い捨てられる黒人、話の筋は平坦。血の量やグロは積極的。日常と戦争と強盗。分かりやすいキャラクターを集めて強い場面しか描かれていない、その隙間にあるはずの家族や妻子とのくだりが実は重要だが深掘りできていない。孤独や戦争トラウマの狂気はもっと欲しい。黒人の負の人生をダイジェストとしてまとめ見した感じであまり刺さらず。白人の裁判官をマーティン・シーンが演じていたが『地獄の黙示録』からだと思う。オーバードーズでなぜか目ん玉飛び出して死んでいるクリス・タッカーが一番怖かった。