いんげん

造られた殺人のいんげんのレビュー・感想・評価

造られた殺人(2015年製作の映画)
2.3
面白い面白くないは置いておいて、この映画観て言いたいのは「なんかこの話キライ」。

「嘘から出たマコト」に翻弄される記者の話なんだけど、この主役記者わりとクズ野郎で正直感情移入できない。
シナリオも先が気になる感じで途中までは悪くないのに、物語のピーク「自分が取ってきたスクープが誤報だと気づいたけど、誤報が独り歩きしてしまって特ダネになってしまい、収集がつかなくなっていく様子」を描いてからは、テンション右肩下がり。
製作者、これがやりたかったんやろうけど、最後まで頑張ってくれよと。

一応そのあと真犯人が起こす新たなる展開などもあるんだけど、物語の着地点を決めてなかったのかラストとかもう最悪。あの終わり方、大嫌い。
なにキレイにまとめとんねん。お前はいいかも知らんけど、犠牲者の遺族たちはずっと真実わからんまま殺人犯は野放しになってるってことやんね?世間的には。クソだな。

嫁もお前殺されかけたのに、そのあとどういうことか旦那に追求せんのかい!不貞行為を許してもらったらそれでお口チャックか。
DNA鑑定書燃やすくだりも、取ってつけたようで白々しい。そういうの他所で見たことあるから!やめてくれんか。

とはいえ最後まで普通に見られたので、映画としてはちゃんとしてるがシナリオが個人的に大嫌いという感想である。