りほこ

ぼくのバラ色の人生のりほこのレビュー・感想・評価

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
5.0
すっごく可愛い雰囲気のファンタジー、それは彼にとっての現実逃避の世界。
子供にとって言葉は刃のようで、
初めは理解を示していたお母さんも次第に世間体を意識して冷たく接し、
初めからことを重大に捉えていたお父さんは次第に仕事や外の世界よりも、中の家族のことを大切にして内向きになっていく。

家族を大切にしたい気持ちはみんな持っていて、受け入れられるのに
受け入れてくれない現実がある。


この映画が作られた90年代のフランスでLGは知られていたけれど、T(トランスジェンダー)はまだ世間から見えずらかった。
それが今ではフランスで同性同士の恋愛、結婚も許可されている。
日本では2001年の金八先生で上戸彩さんが演じたトランスジェンダーによって、やつと教育関係者たちが理解を示し始めたという。

現代ではレズやゲイは笑われ役でなく、普通の風景または一般の人として捉えてくれるようになった。
こんな人もいるんだなぁって知ってるだけでも世界は変わるし、理解をするともっと世界は広くなる。
自分の世界は思っているよりもきっと狭いから、
いろんな人の話や意見を聞いて、世界を少しずつ広げて多彩な世界を作りたいなぁと
りほこ

りほこ