kazマックスグローバーレッド

ロザリー・残酷な美少女のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ロザリー・残酷な美少女(1972年製作の映画)
3.5
ニューメキシコの荒野にたたずむポツンと一軒家に暮らすネイティブアメリカンの少女ロザリーは、死んだお爺さんと黄金を土の中へ埋葬。寂しく身寄りのないロザリーはヒッチハイクで捕まえたセールスマンの中年男性バージルを拉致監禁。彼の脚をへし折りベッドから逃げられないようにするちょっとイタいロザリーちゃんと、何とか逃げ出そうとするバージルおじさんはやがて奇妙な関係になり、そこへお爺さんの隠した黄金を奪おうと悪そうな顔をしたフライという男がやってきて三つ巴の展開に。

タイトルからして『ミザリー』のパクリ感がある『ロザリー』、しかし脚へし折りベッド監禁はロザリーのほうがミザリーより15年早いのよね。

因みに原題は『The Strange Vengeance of Rosalie』。Vengeanceと聞くとどうしても『ダイ・ハード3』を思い出してしまうけど、この映画はダイ・ハード3には出てこなかったホリー・マクレーンこと当時24歳のボニー・ベデリア主演作。しかも監督は『ランボー』第一作で唯一の死亡者ガルトことジャック・スターレットという『ランボー』『ダイ・ハード』好きからしたら魅力的な作品。

古い映画だけに画面がスタンダードサイズでやけに緑がかった荒い映像は、まるで昭和の深夜にブラウン管テレビで洋画を見ている錯覚に陥ってしまう。あのボニー・ベデリアに拉致監禁されるなんて夢のような映画だな。