ねこ無双

ロザリー・残酷な美少女のねこ無双のレビュー・感想・評価

ロザリー・残酷な美少女(1972年製作の映画)
3.0
ピーター・フォンダの悪魔の追跡も撮ってるジャック・スターレット監督作品。
最後にとんでもオチがあるというので気になっていた作品。

のっけから死体の足を引きずって運ぶ少女。
これが後のダイハードの奥様役ボニー・べデリアなんだけど、この頃なかなかの美少女。
オープニングの歌がニャーニャー歌ってる女性の声。ポーズもなんか精霊みたい。
ちょっと不思議ちゃんな始まり方。

ニューメキシコ。
先程の少女が宝石セールスマンの車にヒッチハイクしている。
祖父の牧場まで送ってほしいと言う少女の言う通りにしていたら、男は足を斧で折られて監禁されてしまう事に。
なんてほんとホラー展開のはずなのに、足の折れた男の横たわるベッドを馬が綱で引いたり…話が噛み合わなかったり、
何故かどことなくユーモラスな2人のやり取りが続く。
劇伴も明るいテンポだし。

そこへ少女が隠し持つ黄金を狙う男が絡んでくるのだが…。

まぁこのセールスマンの男がお人好しにもほどがあって、下手に少女に情をかけてしまうものだから、絶妙オチへ。
あそこでズームをぐーっと引くの凄い面白かった。
ゆるいと言えばゆるいんだけど、不思議と最後まで観れてしまいました。
70年代のホラーとも言い難い不思議な映画です。
この監督のフィルモグラフィをみると、バイカー作品ばかり撮っている。今作も黄金を狙う男がバイクで登場するが、あまりシーンは長くない。

映画前に、衝撃的な映像にご注意くださいなんて警告がドンと。
ちょっと身構えて観たのに、全く無用な心配なのでした…