マツモトタクシー

反逆のパンク・ロックのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

反逆のパンク・ロック(1983年製作の映画)
4.2
北大路の乗り場でお客さんを待ちながら上映作品チェックをしているとこの作品を観ようと思いつつ忘れていたことに気付く。。上映期間、残り3日😅
明後日は京都駅に入る日、その翌日は修学旅行。。
配信もレンタルも無さそう。。
この機会を逃すと暫く観れない様子😅

もう今日しかないということでいつもより遅く20時まで仕事をしてViViのタクシー置き場に停めて(運転手は駐車場料金がいらないので😅)地下鉄の東西線で2駅乗り新風館のアップリンクさんへ



20:40 SCREEN3 44席 D5 👨2👩1




ペネロープ・スフィーリス監督作品


世間からドロップアウトした若者たちは自分たちをT.R.(The Rejected=拒否された脱落者)と呼び、やり場のない感情を抱え夜な夜なパンクロックをライブ会場で聴きながらうさを晴らしていた
しかし彼らに嫌悪感を覚える住民たちとの対立は悪化していきT.R.たちは追い詰められていく。。





以下ネタバレ


約40年の時を経て日本で公開
ロジャー・コーマンの元で制作
監督はコーマンに赤字を出さない為に10分に1度は暴力かセクシャルな場面を入れるように要求されたとか😅

最後の方に登場した場末のストリップ場でのヌードはかつてのエロ本自販機で売られていたセーラー服を着たおばちゃんのヌード感がしてたまらない😆😆😆

親に捨てられたり親を捨てたりしたティーンが不法占拠した建物で肩を寄せあって刹那的に生きる姿を描く全く救いのない物語

オリジナル・タイトルの「サバービア」とは郊外と楽園を組み合わせた造語で郊外に沢山出来た新興住宅地が素晴らしいという意味合いのようだがそこから溢れてしまっている或いは属せない彼等を皮肉ったタイトルのよう。。🥺

若い頃にチャーリー・シーン目当てで観た「ブロークン・ジェネレーション」
その作品に似ているなぁと思っていたら何と同じ監督だった😮
この作品も救いナシ😢オススメ👍


役者ではなく当時のUSパンクス達をスカウトしてきて出演させているのだとか
後のレッチリの人フリー?も出演しているようです

もっとテンポが早いハードコアなパンクバンドばかりかと思いきやドラムもそんなに早くない
後のクレジットで83年と知り英国のパンクから5年しか経っていない頃なんだと再認識

当時の米パンクシーンはこういうやり場のない怒りが蠢く混沌した世界
この頃のアメリカは不況だったし世紀末に向かって病んでいたんだなぁ。。


ラストも衝撃的で余りにも悲しすぎる💧