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ピーウィーの大冒険のくりふのレビュー・感想・評価

ピーウィーの大冒険(1985年製作の映画)
3.0
【メリケン変なおじさん】

U-NEXTにあったので久しぶりに。確か初見はレンタルビデオ…いつだったかは覚えていないが。

後味はかすかに覚えていて、みれば初見と同じだった。うすいキモさと混乱。

ティム・バートンの長編監督デビュー作で、バートンみはアチコチに散らされているが、物語が何を伝えたかったかはよく、わからない。…ま、小学生脳そのままの再現ねらった脚本ってトコだろうか。

ラブストーリーに逸れそうにもなるが、あくまで芯は、お気に入りの玩具探し。“レトロフューチャー”なピーウィーの自転車は秀逸なデザインで、失くしたソレにこだわる心はよくわかる。コドモ心で貫かれたオタク映画。変なおじさんという笑いで偽装して、バートンみはかなり嵌っている方かと。

昨年亡くなったポール・ルーベンスといえば、ポルノ上映館でちんこ触ってて逮捕…で覚えていたが、『バットマン・リターンズ』で復帰後も、2002年に児童ポルノ所持で捕まっていたのね…。実情がどうだったかは知らないが、コドモおじさんピーウィーのキャラからすると感慨深いものがあります。

ピーウィーの“症状”は、笑って済ませていいらしく、特定の精神疾患を揶揄してはないようだが…こういうキャラに今では、よくも悪くも構えてしまう。現実に、こういう人は増えたと思うけれど。

もっさりヒロイン、エリザベス・デイリーがいい味!このキャラを中央に据えちゃうのが、バートンみと時代のなせるワザ。本作も、時代を振り返るオモシロさ、価値がもさもさと、ありました!

ダニー・エルフマン節も、まだ全編炸裂ではないものの、要所で効いてますね。

ピーウィーとしての復帰作は未見なので、また覗いてみようかとは思います。

<2024.8.7記>
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