【メリケン変なおじさん】
U-NEXTにあったので久しぶりに。確か初見はレンタルビデオ…いつだったかは覚えていないが。
後味はかすかに覚えていて、みれば初見と同じだった。うすいキモさと混乱。
ティム・バートンの長編監督デビュー作で、バートンみはアチコチに散らされているが、物語が何を伝えたかったかはよく、わからない。…ま、小学生脳そのままの再現ねらった脚本ってトコだろうか。
ラブストーリーに逸れそうにもなるが、あくまで芯は、お気に入りの玩具探し。“レトロフューチャー”なピーウィーの自転車は秀逸なデザインで、失くしたソレにこだわる心はよくわかる。コドモ心で貫かれたオタク映画。変なおじさんという笑いで偽装して、バートンみはかなり嵌っている方かと。
昨年亡くなったポール・ルーベンスといえば、ポルノ上映館でちんこ触ってて逮捕…で覚えていたが、『バットマン・リターンズ』で復帰後も、2002年に児童ポルノ所持で捕まっていたのね…。実情がどうだったかは知らないが、コドモおじさんピーウィーのキャラからすると感慨深いものがあります。
ピーウィーの“症状”は、笑って済ませていいらしく、特定の精神疾患を揶揄してはないようだが…こういうキャラに今では、よくも悪くも構えてしまう。現実に、こういう人は増えたと思うけれど。
もっさりヒロイン、エリザベス・デイリーがいい味!このキャラを中央に据えちゃうのが、バートンみと時代のなせるワザ。本作も、時代を振り返るオモシロさ、価値がもさもさと、ありました!
ダニー・エルフマン節も、まだ全編炸裂ではないものの、要所で効いてますね。
ピーウィーとしての復帰作は未見なので、また覗いてみようかとは思います。
<2024.8.7記>