KSat

アンティゴネ~ソポクレスの《アンティゴネ》のヘルダーリン訳のブレヒトによる改訂版1948年のKSatのレビュー・感想・評価

2.9
確かに、苦痛は伴う。

しかし、なんというか、言葉にし難い圧倒的な映画である。
古代ギリシャ悲劇を、ドイツ語に翻案し、円形劇場で演じる、それをキャメラで収めた時、果たしてそれは、古代ギリシャの再現なのか、現代の舞台なのか、あるいは映画なのか、フィクションなのか、記録なのか。

とにかく、眠くなるし、混乱するが、映し出されているモノ自体はシンプルこの上なく、混乱の中に「映画とは何か」という根本的な問いが見える。
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