アァーーーーーー

71フラグメンツのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

71フラグメンツ(1994年製作の映画)
4.3
ミヒャエルハネケ初期三部作の三作目。(スンマセン間違って二作目と書いてしまいました。。)

一作目の「セブンスコンチネント」と内容やテーマはほぼ一緒。

一作目は1988年辺りのドイツが背景だったのに対して、今回は1990年のドイツが舞台。
どちらも"実際にあったと思われるニュースの一片"から脚色していった内容で、
一作目と同じく挟み込まれる各セクション毎のブラックアウトやテンポ感が向上。
その分、分かりやすくなりつつも、構図やヘビーさは薄くなった印象。
しかも登場人物が若干多くて、物語の最初に"答え"を見せられてる関係で、その布石がどう繋がっていくかの過程が楽しみで見続けなきゃいけない感覚になりつつも、老人の長電話のシーン辺り、1時間経過する辺りぐらいから似たようなテンポ感にダレちゃったのがマイナス。

頭が悪いから知らんけど、当時のドイツは第二次大戦から這い上がるのにここまで色んな事があったのか、と思ったり。
忙しさや国家的問題の中で記憶から消え去っていくような"動機の分からない事件"を鋭く掴んで映画にして記録する辺りは流石としか言えない。

そして、ここまで引っ張った割に最後はやっぱり"見せない美学"のハネケw


オチが秀逸すぎて笑ったww
アァーーーーーー

アァーーーーーー