ぴよ

王の男のぴよのレビュー・感想・評価

王の男(2006年製作の映画)
4.3
観たい観たいといいつつ長年観る機会がなかったのですが、やっと観賞できました。

耽美派的には高評価をつけざるを得ない作品で大変よろしいです。
ストーリーもいわゆる王道と思います。王道がいいよ王道が。

イジュンギは綺麗ですね〜
涼やかな美人で、仕草などもとても魅力的で研究したんだろうなぁと感心しました。
芸の演技も素晴らしいです。

音楽も◎
ぐっと心にきます。

一部(なぜか)京劇っぽい部分もあったりして、もろ覇王別姫を意識している?というか彷彿とさせる作品ではあるのですが、個人的にはわかりやすさや王道さ加減で覇王別姫よりもこちらの方が好きかなーと思いました。(いやまじでなんで京劇だったんだろか…)
すっきりライトで後味良し!って感じです。
覇王別姫はもっとこう…ずんと重みがありますからね…

覇王別姫と比べてこちらは芸が下品だという意見も散見されますが、
とにかく国全体が貧しく食うに困る人ばかりでほとんど文字が読める人もいないような状況でウケるのはわかりやすく下品な芸ですから、時代背景の設定的に正しいだけだと思いますね。

埃っぽいボロボロな街の舗装されてない土路で、ガハガハ言ってるような貧乏人ばかりの観衆の前で項羽と劉邦的な劇なんかされてもウケるわけなかろうもん…

また定期的に観たいです。
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